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三条琉瑠@秘姫堂のHP兼ブログ。BLEACHで弓受で徒然なるままに。 新旧十一番隊最愛。角弓・剣弓・鉄弓などパッションの赴くままに製作中。パラレルなども取り扱い中。 ※お願い※yahooなどのオンラインブックマークはご遠慮くださいませ。
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プロフィール
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三条琉瑠
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非公開
自己紹介:
明太子の国在住の社会人。
小咄・小説を書きながら細々と地元イベントにサークル出していたり何だり。
弓受なら大概美味しく頂けます。



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さかなえんの魚乃めいさまへの献上小説です。
 パラレルで角弓でエロコメ。体操服な弓ちと体育教師の一角先生なんてネタです。
 テンション高い上に年齢制限かけませんがいかがわしいと思います。
 色々故に本文格納。



 ガチャン――

 力を込めて動かした扉は、空しく鍵のかかった音を告げた。

「嘘……閉じ込められた?」

 つまり今、体育倉庫で二人きり…なんて状況なわけで。


 < 定型一部始終、人其れを『お約束』と呼ぶ >

「ちょっと、勘弁してよ…うわ、開かない…」

 無常にも閉まってしまった扉の古い取っ手を弓親の細い手ががちゃがちゃと引っ張る。
が、悲しいかな、古いきしんだ音が響くばかりで、開く様子は全くない。

「テメェが非力なんだろうが。貸してみろッつの」
「あ…」

 後ろからにゅっと手が伸ばされ、古い取っ手を掴む。
自分の手とは違うしなやかだが筋張った逞しい手に、弓親は一歩身を引き、
どうするのかと様子を見やった。だが。

「こういうのはがーっと力入れて開けちまえばいいンだよ…っと!」
「あ、ちょ、あの…」

 ばきゃっ。

 渾身の力を篭めて引っ張られた取っ手は、見事に扉から離脱して
一角の手の中に納まったのである。
どうしようもない沈黙。と、振り返った一角は眉を寄せ、青筋を立てながら一言。

「鍵かかッてンなら先に言いやがれ」
「うわ、逆ギレされた…第一、普通に扉開けられないほど僕非力じゃないし…」

 はぁー、と溜め息をつきつつ目線を逸らす弓親。
無言の仕草の内に『うわコイツどうしようもないなぁ』という一種諦めにも似た
気持ちが入っていることを想像するのは容易かった。普通、気づけと。

「…どうするのさ。今日はもう授業終わっちゃってるし。このまま帰れないかもだよ?」

 既に扉を開けることは諦めた弓親が、跳び箱の上に腰掛けて一角を伺った。
少し恨めしげにも見えるその表情に、一角の眉間の皺が益々深くなる。

「職員室に荷物置きっぱなしだから、誰か俺を探しに来ンだろ。たぶん」
「随分抽象的で確信のない希望だねそれって…」

 きっぱしとそう言い放った一角に、弓親は益々呆れた表情を向けた。
季節は六月の初めとはいえ、梅雨を待つ太陽は燦々と、大気に熱を送る。
ある種の密閉空間である此処は、快晴の日の午後三時という条件も相まって
じわじわと蒸すような熱を充満させていた。
 要約すると。
上下ジャージだと熱いのである。

「あー……ッたく、暑ぃ!!」
「……ッて、な、何いきなり脱ぎ始めてるのさッ…!」

 ばさっと一気に上着のジャージを脱いで上半身裸になった一角に、
弓親は思わず跳び箱に立てかけられていたフラフープを投げつけて抗議した。
それはぱしんと軽く一角の背に当たり、跳ね上がってすぽん、と
投げ輪の景品にそうしたかのように、綺麗に一角を包んで落ちた。

「いきなり何しやがンだテメェ!暑ぃンだから仕方ねェだろうが!」
「だからって普通すぐさま脱ぐ?其処に行き当たらないってばあーもー!」

 投げ返されたフラフープをさっと避け、暑いのは同意するけど、と弓親は肩を落とした。
実際、自分が着込んでいるジャージの上下も、今は鬱陶しい熱を篭めている。
首筋や額にじわりと滲んできた汗をどうしようかと悩んでいるところに。

「脱げ」
「……は?」

 これから先も今まで過去にも、こんな間抜けなやり取りがあっただろうかと思う。
自分は上半身の服を脱ぎ去ってさっぱりした一角が、指先をびしりと突きつけながら
この上なくきっぱしと言い放ったのである。

「ちょ、無理ッ、普通脱げないってば…!」
「下に着込んでンだろ、体操服。それとも何か、全部脱がしてやろうか?」
「脱ぐ、自分で脱ぐから服に触らないで!殴るよ!」

 じりじりと近寄ってくる一角を足先で蹴るように牽制しながら、溜め息をひとつ。
汗をかいてきてるのは事実だし、汗まみれになるのは美しくない。
そんな思考を持った自分を少しだけ憎みながら、弓親はジャージのズボンに手をかけた。

「……普通逆じゃね?」
「うるさいなぁ、どっちを脱ごうと僕の勝手でしょ!」

 ぱさり。
乾いた音を立てて服が床に落ちると、上はジャージ、下は体操服…というか
一般世間で言うところの絶滅危惧着衣、ブルマ姿の弓親が不服そうに睨みつけていた。
熱から開放された足はすらりと伸び、綺麗な白い肌が露になる。


「あーもー…足まで汗かいちゃってる…風入らないしなぁ、此処…」

 僅かに汗ばんだ太腿にぺたり、と触れながら僅かに入り込む陽光を見ていた。
閉じ込められてどれくらいなのだろう。何の指針もない此処が鬱陶しい。
そんなことを考えていた弓親は、不意に足を触る気配を感じ、びくんと身を震わせた。

「ッひゃ…!?な、何ッ…!!?」
「おー、確かに汗かいてンな」

 するっと無遠慮に足首から太腿に上ってくる一角の手に、
弓親は目を見開き、思わず蹴り飛ばそうと足に力を篭める。
が、左手で左の足首を、右脇に右足をホールドされ、何のダメージも与えられない。

「何だよ、服に触んなッつうから直に触ってんのによ」
「服に触る以上の大問題だからそれ、馬鹿ッ…!」
「あー……ンじゃ、触んなきゃイイんだな?」

 ふ、と足を押さえていた力が弱まり、太腿を撫でていた手がどかされる。
ほっとするのも束の間。やけに大人しいなと疑う心のほうが、悲しいかな正しかった。
 ぺちゃ。
膝の辺りに生暖かくぬるりとした感触が、走る。

「ぁ、ちょ、ッ…や……!」
「暴れンなよ、乱暴にゃしねェから」

 舌、が。
一角の舌が、膝から足首へと下り、丁寧に弓親の足を舐めているのだ。
細い足のふくらはぎ付近をなぞるように舌先を尖らせ、太腿まで登ってくれば
舌全体を使ってまるで吸うように舐めてくる。
 えも言えぬ快楽と恥ずかしさに、弓親は耳まで真っ赤にしていた。
蹴っ飛ばそうにも、結局両足はすぐにホールドされてしまい、動かすのも侭ならない。
両足を丁寧に、丹念に――特に太腿は優しく舐め上げられ、ぞくぞくと背筋を何かが上る。

「ん……オイ、弓親」
「な、ッ、ふぁ…何っ……」
「…ちょっと塩っぽい。やっぱ汗かいてンぞテメェ」
「馬鹿ッ、サイテー…んッ…」

 跳び箱に腰掛けたままの弓親の足元に座り込み、一角は舌での愛撫を続けていた。
時折慈しむように、時折悪戯をするように。時折、噛み付くように。
違う快楽が与えられるたび、弓親はきゅっと唇を噛み、時折己の指に甘く噛みついて、
響くほどに悶えてしまいそうになる自分を押し込めていた。
その度に、身体がふるりと震え、足先までぴんと伸びるような感覚を覚える。
しんと静かな暗い倉庫の中、舌が肌を巡る艶かしい音と、抑えられた嬌声だけが暫く響いていた。


 どれくらいそうやって居ただろう。
太腿の内側、足の付け根に近い部分までを舌で愛撫され、
弓親の意識はとろんと内包する快楽に酔わされてきていた。
 見上げる一角の笑みは、獲物を捕らえた獣のように、狡猾で。
舌なめずりするその様に、この先を覚悟したその時。

 突如、場違いなメロディが倉庫に木霊した。

「……?」
「あー……悪ィ、ちょっと待ってろ」

 足元から離れた一角が、脱ぎ捨てたジャージの上着のポケットを探る。
荒くなった吐息を抑えながら何事かと思っていた弓親の目の前で、メロディが止まった。
ポケットから取り出した何かに見入っていた一角は、凄くイイ笑顔で振り返り、一言。

「悪ィ弓親、俺携帯持ってきてたわ!」
「……な、に……」
「まァ良かったじゃねェか、これで外との連絡手段出来たンだしよ。このまま続けっか?」

 至極嬉しそうに、そして凄くあっけらかんと言ってのけた一角の言葉に、
弓親はゆらりと跳び箱から身体を起こし、床に立った。
笑っている。だけど、目は笑っていない。とても笑っていない。


 その後、一角の携帯を奪い取った弓親から電話を受けた恋次が倉庫を開けると、
頬に大きく平手の後を残した一角と笑顔のまま怒っている弓親が其処には居て、
弓親は「ありがと」のお礼の言葉一つ残して、怒ったまま帰ってしまった。

「……一角さん、アンタ何やったんですか」
「あー…まぁ、お約束で行けばあのまま食えるハズなンだけどよ」

 平手の後が残った頬を撫でながら一角が不思議そうに首をかしげると、
恋次は何が起こったのか悟ってしまい、はは、と乾いた笑いと一緒に言葉を紡いだ。

「いや、コレもコレでお約束だと思いますよ、俺…」

<ニーズによって分岐するのもお約束。13に進め=おしまい>

魚乃めいさまに差し上ます『体操服(ブルマ)弓親と体育教師一角先生のエロコメ』でっす!
澪さんが主催された角弓絵茶の時にお約束した品だったのですが
久しぶりに物凄く難産でした…!!遅くなって申し訳ない…!!
ちゃんとお題消化できていますでしょうか…(ドキドキ)
相変わらずどうしようもない一角先生が書いてて楽しかったですスイマセン(笑)
このお話は魚乃めいさまに限りお持ち帰り可能です。
これからも仲良くしてやってくださいませですーv
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