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三条琉瑠@秘姫堂のHP兼ブログ。BLEACHで弓受で徒然なるままに。 新旧十一番隊最愛。角弓・剣弓・鉄弓などパッションの赴くままに製作中。パラレルなども取り扱い中。 ※お願い※yahooなどのオンラインブックマークはご遠慮くださいませ。
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プロフィール
HN:
三条琉瑠
性別:
非公開
自己紹介:
明太子の国在住の社会人。
小咄・小説を書きながら細々と地元イベントにサークル出していたり何だり。
弓受なら大概美味しく頂けます。



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<冬の花なら紅花の>


「だって、一角は月や空の風流は解るけど、花は食えなきゃつまらないって考えだし」

 淑やかに笑う声に、艶が乗る。
酒にほろ酔いした身体で歩きながら笑う弓親。
春待ちの凍える冬空の下、吐息は真っ白く。
積もり積もった雪に混じってしまうかのように、足音は軽く。

「隊長は…とても深い方だけど、僕の考えごと呑まれてしまいそうで…」
「深みに近付かん方がえぇ。おんしは引き込まれやすいけぇの」

 様子を見ながら数歩後ろを歩いていた射場が、足早に寄っては頭を撫でた。
撫でられた手のぬくもりに、弓親は嬉しそうに微笑み、雪を踏みしめる。


 ふ、と。
視界に入ったのは、血よりも紅い寒椿。

「……鉄さん、僕ね、冬の花では椿が一番好き」

 きゅむ、きゅむ、と雪を踏みしめて椿に寄ると、
弓親は艶やかに、何処か冷たく微笑んだ。
しゃく、と椿の足元に指を入れ、細い指先で新雪を掻き回す。

 摘み上げた椿の花を指に止まらせたまま、笑みは、冷たく。

「紅牡丹の艶やかさも好きだけど、椿の散り様がね…」

 くす、と、零す笑み。
月もない白と黒だけの雪の夜、椿の紅だけが異様な程に赤かった。


「椿は――潔く、首をぼとりと落とすから」


 云われれば成る程。
まるでその紅が雪に散った血のようだ、と。
血に近い紅の唇が紡ぐ言の葉を、静寂な雪の世界で聞いていた。

<終>
本当にショートショート。
弓が花の事を語る話のときは必ず横に鉄さんを書きたくなります。
鉄さんは弓にとって「理解者」であればいいな、と。
その花をとってどういうことを云いたいのか、悟って汲み取ってくれるといい。
惚気だろうが愚痴だろうが不安だろうが、全部聞いてくれて受け止めてくれるといい。
そんな大人の漢な射場さんとそれに(精神的に)甘える弓親を、全力でプッシュします。
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今晩は。
明日から月曜と思うと気が重い三条です…orz
先行予告しておきますー。
明日から金曜まで間違いなく満遍なく残業で遅くなります。
更新、は…来週は週3で出来ればいいなぁ…。

本日の更新は小説一本とバトン一本!
やっぱり旧十一番隊最愛です…席官Sで花札かウノする話書きたいかも(笑)


それから皆様たくさんの拍手有難う御座いますー!
昨日更新しましたお礼は今回は五種類+おまけとなっております。
相手によって態度ががらっと変わるのが目に見えると思います(笑)
指令は全て同じなのですが、ね。
えと、ちなみにうちは角弓・鉄弓・剣弓以外の弓受は基本的に扱っておりません。
拍手お礼の上記三つ以外のあれは”&”です。ギャグです(笑)


そういえば明日で開設二週間です。
一ヶ月になるか小説20本になるかでやってみたいことが。
……傾向アンケート、とか。
何を見に来てくださって、どの作品が気に入っていただけたのかしら、とか!
カウンタ設置していないので拍手しか知る術がないのですが、
嬉しいことに沢山の方に見に来ていただけているようなので…!
も、もしイイと思ったお話とかあったら、こっそり拍手で教えていただけると嬉しい、です…!(引け腰)
拾ってまいりました『ノベライターバトン』。
物書きの端くれとして、つらつらっとGO。

●小説を書いてどのくらい?
ネットに初めて乗せてからは…7年?
紙の上に書いたもの含めてだと12年程度。
詩→演劇台本→小説という遍歴の持ち主です。

●処女作はどんな話だった?
紙の上に書いたものは…確か義賊の女の子の話しだったなぁ。
(小学生の頃絵本クラブに入っていたので、そのとき書いたモノ)
ネットだと多分まだどっかにあると思う、封神の別PNの短編。

●どういった話を書くことが多い?
精神論とか世界の定義とか定理とかを自分なりに考察して語ってみたり。
最近だと戦闘モノとかテンションの高いコメディ。
この頃原作重視で書いてますが、パラレルも大好物。
あと女体化。それこそ女体化という言葉がなかった頃から。
ブリス化の頃からの書き手だったりします。

●プロット(構成)は立てる派?立てない派?
書き出しを考え付けばずらーっと後は出てくるので基本的には立てません。
立てたとしても最初の3分の1くらい。

●視点は一人称(主観的)と三人称(客観的)、どちらが多い?
一人称。最近三人称が書けません。

●長編体質?短編体質?
昔は短編、と言い切っていたんだけど…
…私の書く話、エントリーひとつが結構長い気がします。
でも長く続くお話はあまり書かない。

●今までで長編、短編合わせて何本書いた?
オンオフ合わせまして
封神:105本
格ゲー(GG、ジャス学、KOFなど):12本
ミスフル:9本
テニプリ:8本
BLEACH:18本
オリジナル:10本程度
その他WJ・ゲーム・ナマモノなど:20本程度
……合計約181本。但し殆どショートショートです。
長編と呼べるものは今オフで出してる女の子弓話とオリジナル、他何本かのみ。
手元に今残ってる(何らかの形で見れる)のは60本程度しかありませんが。
ネタだけ出した、設定だけ作ったモノを含めるとおよそ倍になります。

●今まで書いた話でお気に入りを3つ。
3つ…うーん…タイトル覚えてない話が多い…
『 琥珀 』
燃えろジャスティス学園、霧嶋姉弟のシリアス短編。
ゆりかさん一人称のお話。書いたのは確か5年程度前。
”弱くない”ゆりかさんが書きたくて書いた話。
未だに女性キャラで一番好きなのはゆりかさん。
今回ちょっと掘り出してきたので、古い話で恥ずかしいですが(笑)格納して置いておきます。

『 お気ままダンジョン 』
ミスフル華武ニ軍のRPGパラレル。ほのぼの。
ネタはあったが書けたのは一編だけ。
この頃パラレルは救いのないモノばかりだったのと、某お方が気に入ってくださったので
思い出深い。この頃から今のコメディの原型が出来てきたように思う。

『 鳥籠 』
これは現在進行形で書いてる最中。オフで出してる女の子弓のシリアス長編。
このシリーズではブログのお話と違い、弓ちは「隠れ逃げるために男と偽って生きている女」です。
ずっと女体化のテーマにしているモノを細かく掘り下げて書いております。
ちゃんと形になりそうな長編はコレが始めてだから、気合も思いいれも入っています。

●話を書くにあたって、自分なりのこだわり、ルールは?
・喋りだけで誰だか解る様な口調の書き分け
・能力モノは掘り下げて、設定付けて、説明出来るようにする
…今のところはこの辺りです。

●これから挑戦したい話や世界観、目標等。
でっかいパラレルをひとつでいいから、そろそろ完結させたい…!
二次創作書きとしての究極の目標は、
「原作を知っている人でも知らない人でも楽しんで読んでもらえる話」

●憧れる作家さんを3人。
私作家読みって全然しないんですよ、ね…!(滝汗)
えーと、小説書きさんではないですが。
竜騎士07さん
(『ひぐらしのなく頃に』のライター兼絵描きさん。輪廻世界構築手法を純粋に羨望するほど尊敬。
 日本人の心理をついた恐怖シナリオもたまらないが、ギャグも面白くて…!
 本ッ当に救いのない惨劇や人間の疑心暗鬼には背筋がぞくぞくする…!
 徐々に明らかになる世界と謎に、気付けば悲劇に引き込まれているのが解る。
 繰り返される世界というのを描かせたとき、この人以上に魅力的な話を書く人を今知らない。)
奈須きのこさん
(云わずと知れたクリエイター集団『Type-moon』のライターさん。
 「エロがなくてもサウンドノベルゲームは売れる」を証明した人。
 能力モノ書きとしてはたまらない設定やシナリオを書かれます。
 竜騎士07さんが「繰り返すたびに障害の硝子を一枚ずつ叩き割っていく」ような
 輪廻世界を描く人なら、奈須さんは「繰り返すたびに縺れていた糸を解いていく」ような
 輪廻世界を描かれる方。キャラ別シナリオの込み入りが凄いんです)
あと、個人的に心に残っている本なら
『小説版 ワンダフル・ライフ』(思い出や未練とは何だろうと考えさせられます。最愛)

●次に回す素敵なノベリストを5人
ジャンルは違いますが由木原咲希離さま。
オフオン共の友人でパラレル書き仲間さんですー。
由木原さんの描かれる世界がほのぼのもシリアスも凄く好きで…。
後はどなたか小説書きさんがいらっしゃったら持ち帰られてくださいー(一礼)


では、格納には上で答えた昔の話しを。
※別ジャンル(格闘ゲーム)です。
※恋次と弓親がメイン(Notカップリング)。旧十一番隊の頃の話。


 何故花火は花火という名前なのか。

 きっと花のように散って戻らないからだと思う。

 ほら、ね。美しいだろう?


<打ち上げ花火、横から見るか下から見るか>


 今年の花火は何処に見に行けばいいか、と相談していた縁側で。
心地良く冷めた茶を頂きながら、恋次は確かにそうかも、と頷いた。

「つーか、弓親さんって基本的に儚いモノ大好きですよね」
「まぁね。一時だからこその美しさ、というのかな?」

 夕日と言うには色の薄い黄色の空が姿を青くする下で、
明朗と言うのが相応しい楽しげな声で、弓親は同意を唱えた。
自分にとってトラブルメイカーに他ならないが優秀な先輩に、
はぁ、と曖昧な返事を返し、恋次はもう一口、冷めた茶を喉に流し込む。
 日が落ちきれば遅番が始まり、職務を終えた一角と射場が来ることになっている。
今日の縁側茶会の議題は夏に向けて、と一角から聞いたのは昨日だったか。
上位席官四人が顔を突き合わせる隊舎の縁側は、時に遊び場、時に話し場になっていた。

 遅春の涼しい風が、夕暮れの空を撫でる。
まだ仄明るい空に夏の夜の花火を思い浮かべ、恋次は目を細めた。
夏の一夜に流魂街の花火師が上げる花火は、霊央院時代からの娯楽のひとつだ。
十三隊に入ってからは宴会も相まって、毎年の風物詩になっていた。
 そして花火が上がるたび、いつかもう一度、”一緒に”見られればいいと思うようになった。
同じ花火を見上げているだろう、違う場所に居る幼馴染と。


「そういえば火で思い出したけど…ねぇ恋次」
「あ、ハイ。何スか?」

 ぼうっと目を細め空を見上げていた恋次は、声にはっと振り返った。
その様子には気付かないかのように、弓親は淑やかに、楽しそうに笑みを浮かべる。
薄暗くなるこれからの時間の為に用意した置き行灯から蝋燭を取り出し、火を入れて。

「蝋燭って…いつ、一番激しく燃え上がるか知ってる?」

 蝋燭越しに照らされた弓親の笑みに、何処か怖気が背中を走った。
台ごと胸の高さに蝋燭を持ち上げた弓親は、艶やかに笑んでいて。
戦いの最中のような相手の笑みに、思わず無言で首を振った。
知らなかったのもあるが、まるで、エモノを狩るその眸が怖くて。
 時々思い知らされる。
どんなに淑やかでも、この人も、戦いを好み喰らうケモノなのだ、と。

 ふぅ、と。弓親の唇から零れた吐息が、蝋燭の火を揺らめかせ、消した。

「――…其れはね、燃え尽きて消える最後の一瞬……ね、儚くて、美しいだろう?」

 笑みは穏やかで淑やかで…いつも見る、弓親の笑みに戻ってはいた。
だが、先程までその怖気に当てられて心臓の鼓動を早くした恋次は、
はは、と軽く誤魔化すように笑い、引きつった笑みを浮かべるのが精々だった。

「あー…それなら、全部儚ければいいっスね」

 そう言って、湯飲みに残った茶を一気に流し込んで、恋次は笑って弓親を見た。
きょとん、と。
その大き目の眸が不思議そうに揺れているのに気付き、恋次は思わず首を傾げた。
如何したのだろうか、と思っていると、弓親はふる、と首を振り。

「そうでもないよ。だって…美しさと幸せは、イコールではないのだから」

 空を僅かに見上げ、はっきりと、そう言った。

「……そういうモンっスかね?」
「そういうモノだよ。いつか解るよ、きっと」


 頭をぼり、とかき、恋次が如何しようかと思っているところに、どたどたと賑やかな足音が響いてきた。
方向を見遣れば、職務が終わったのであろう一角が歩いてきているところであった。
片手に、何か風呂敷包みを持って。

「お疲れ様、一角。夕餉は?」
「おう、さっき食った。つか射場さんはまだ来てねェンか?」
「お疲れ様っス…まだ、来てないっスね」
「ンじゃあ丁度いいわ。恋次、お前相手しろ」

 どさっと腰を下ろした一角が包みを解くと、薄い座布団と花札が姿を現した。
最近十一番隊きっての戦闘狂の先輩二人の間では花札が大流行しているらしく、
勝ったの負けたのどんだけ払っただの、恋次自身もよく耳にしていた。

「一角さん、俺の財布ごと巻き上げる気っスか…?」
「解ってりゃ話し早ェな。ンじゃすッぜ?俺親な」
「解ってることがすげぇ問題だと思いますソレ…!」
「あ、じゃあ僕もしたい」

 行灯に火を入れていた弓親が、にこ、と笑いながら入ってきた。
一角が手際よく札を配れば、既に敵前逃亡は死と同意と悟り、溜め息をつきつつ恋次も腰を落ち着ける。

「つーか弓親、テメェの上がる手は偏ってるから読みやすいンだけどな」
「あ、ソレ言えてますね。ある意味大物狙いというか何というか」
「カス札集めて上がるばっかりの恋次にはとやかく言われたくない」
「何でっスか!上がりは上がりじゃないッスか!」
「バッカだなお前、男ならもちッと上狙えよ。俺みてェに」
「一角もたまに赤タン連発するから同じだよ。ところで今年の花火、どの辺から見る?」
「あー、俺横からがいい。やッぱ下からだと首凝るしよ」


 儚さと限りあるモノを美しいと好む先輩の様子をちらりと見て、恋次は思った。
この限りない今をとても楽しんで愛していそうな笑みに、あぁ、と頷く。

 確かに、幸せは美しいばかりではないかもしれない。
 だけど同時に、幸せは花火のように、儚くはないのだろう、と。

<終>
旧十一番隊の会話は書いてて楽しいです…!
会話文だけならいつも、ぽんぽん出てくるのですが。
旧十一番隊席官Sの間で、花札は流行ってるといい…!
個人的に弓親は花見酒・月見酒とか猪鹿蝶とか、綺麗な手ばっかり狙いそうで(笑)
恋次は巻き上げられないように、とにかく安い手でも早く上がろうとします。
で、一角は状況に応じて狡く上がったり(笑)
でも一番の博打打は鉄さんだと思います。勝ってようが負けてようが三光以上狙い。
青タン程度じゃあ『こいこい』で更に勝負を仕掛けます。漢だ…!

孔雀はあの美しさでも肉食なのです。
鮮やかな羽根を持つ異質の鳥で、ケモノなのです。
今晩は。昨日今日とブログにエラーが出て更新遅くなってスイマセン。
点滴って四回も刺し直すモンだっけ?三条です。

朝から病院いってきたのですが、検査採血と点滴してもらいました。
が、点滴。
針が入るが点滴液が漏れるわ血管が上手く出ないわで
右肘裏→左肘裏→そのちょっと左→左手の甲
と、四回も打ち直してもらってようやっと入っていきました。
何というか、もう笑ってしまいましたよ(笑)
「ご迷惑おかけしてすいません…」と言いつつ笑っちゃって。

そして今日の更新は二つです。
ひとつはメイドさんな女の子弓ちの小説。
もうひとつはWeb拍手お礼です!
拍手お礼は『いつどこ”ぱち”はにかみ』ということで
同じお題を弓ちが色んな人にするショートショートです。
前の三人からちょびっと人が増えてます。
雰囲気はラブっぽかたり色っぽかったりばかりではないですが(笑)


では長らくお待たせしてすいませんでしたスィートに向けた拍手レス!
略してぱちれす!(そろそろ殴られそうだ)

大河
是非してくれると嬉しい★(ウィンクばちこーん★)
めいどかへは都会の癒しだよ…!
と言いつつもコレばっかりは無理に連れて行くことができないのは確か。


澪しゃんv
乗ーりー切ーりーまーしーたー!
そしてメイドな弓ちも書かせていただきました、よ!
澪しゃんは今原稿追い込み中ですよね…!
くれぐれもお体には気をつけて!応援ビーム届け!
(只今明太子の国から讃岐の国へビームが走っております)


では点滴失敗した右腕が重いので今日は眠ることにします。
また明日。おやすみなさいませー。
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